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世界の3人に1人の女性が、一生の間に暴力の被害者になっています。2018年の設立以来、ケリング・ファウンデーションは、暴力を受けた女性を支援し、防止策を展開し、世界を啓蒙することによって、この重要な問題に取り組んできました。ケリング・ファウンデーションは、アメリカ、フランス、イタリア、メキシコ、イギリス、韓国の計6か国において、最低3年間、長期的なパートナーと手を携えて活動しています。
設立から15年を経て、ケリング・ファウンデーションは、子どもに対する暴力に取り組むという使命を拡大し、その取り組みと影響力を強化しています。また、資金調達や様々なステークホルダーとの協働を促進するため、ケリング・ファウンデーションは、法的地位を財団から基金に変更しました。
世界では、文化的出身や社会階層にかかわらず、女性の3人に1人が生涯のうちに暴力の影響を受けている、または受ける可能性があります。この事実をふまえ、2008年、当時PPRとして知られていたケリングは、女性に対する暴力と闘うため、ケリング・ファウンデーションを設立しました。2023年、ケリング・ファウンデーションは、15年にわたる活動実績と6カ国のパートナーとの緊密な協力関係を基盤に、その活動範囲を強化・拡大しました。
ケリング・ファウンデーションは、世代から世代へと受け継がれる虐待の連鎖を断ち切る重要性を認識し、子どもに対する暴力、特に子どもの性的虐待への取り組みを拡大することで、暴力が根付く場所に取り組み、闘うことを決定しました。例えばLouie Mediaによるポッドキャスト「Ou peut-être une nuit」への支援や、Face à l'incesteという組織とともに近親相姦の被害にあった女性のための施設を開設したLa Maison des femmes de Saint-Denisへの支援など、2019年以降に実施されたイニシアチブを継続しています。
ケリング・ファウンデーションは、パートナー団体の協力のもと、暴力の被害にあった女性と、被害女性を支援する専門家に焦点を当てた短編のビデオシリーズを制作しました。「ケリング・ファウンデーションのポートレート」は、暴力を受けた女性たちのストーリーで、希望のメッセージを伝えると同時に、彼女たちが人生を立て直すために、ファウンデーションのパートナー団体が果たした重要な役割についても明らかにします。
資金調達、取り組み、影響力
ケリング・ファウンデーションの戦略は3つの柱に重点を置いています。
- 増額した資金を柔軟にパートナー団体へ提供することによって、女性や子どもたちへ質の高いサービスを保証し、予防策を支援し、パートナー間の知識共有を促進します。一例として、La Maison des femmes de Saint-Denisの成功に続き、2023年にLa Maison des femmes de Rennesの開設を支援しました。
- ケリングの社内に働きかけ、安全な職場環境を作り、ドメスティック・バイオレンスの影響を受けた社員を支援します。現在までに、2,100人以上のスタッフが専用のトレーニングセッションに参加しています。
- 最後に、世代から世代へと受け継がれる暴力に終止符を打つために、問題に対する周囲の意識を高め、重要な追加資金を調達します。
「Caring for Women」ディナーで300万ドル以上の寄付金を集める
2023年9月、ニューヨークで開催されたケリング・ファウンデーション主催のチャリティディナー「Caring for Women」の第2回目には、共同議長のオプラ・ウィンフリーをはじめ、多くの著名人が参加しました。このイベントでは300万ドル以上の寄付金を集め、米国でドメスティック・バイオレンス撲滅のために活動するNational Network to End Domestic Violence(NNEDV)と、同団体が展開するDV被害者のためのマイクロファイナンス・プログラム、ニューヨーク市の性暴力反対の同盟であるNew York City Alliance Against Sexual Assault (NYCAASA)と同団体が展開する暴力のリスクを抱えた青少年を対象とした性暴力防止プログラム、そしてアフガニスタンの少女たちに教育の機会を提供する団体をサポートするマララ基金を支援します。
「女性の尊厳と高潔さが脅かされるいかなる場合において、私たち一人ひとりが何らかの支援を行う責任を持つべきだと考えます」
フランソワ=アンリ・ピノー
ケリングCEO、ケリング・ファウンデーション会長